大阪で「ダイバーシティリーグ」が開幕!

当協会では、2020年まで、多様な困難を抱える当事者やその支援者が一同に集い、交流するフットサル大会「ダイバーシティカップ」を開催してきましたが、国内での新型コロナウイルス感染症の流行により、2年以上大会を休止しています。しかし、ホームレスの当事者・経験者が中心のサッカーチーム「野武士ジャパン」や過去の大会参加チームからの「ボールを通じて交流したい」という声もあり、少人数が定期的に参加し交流する「ダイバーシティリーグ」を今年度から新たに始めました。

7月9日、大阪のフットメッセ天下茶屋で、「ダイバーシティリーグin関西」の幕が開けました。「野武士ジャパン」大阪チームに加え、ひきこもりや不登校の経験者が中心の「ヒキマップ」、箕面市・萱野地域の子どもや若者が参加する「北芝FC」の3チーム、見学含めて計40人が集いました。

当日は、体を使ったアイスブレイクやウォーミングアップに始まり、まずは通常のフットサルルールで対戦。試合結果は下記です。

チーム名勝ち分け負け順位
北芝FC2o01
ヒキマップ1102
野武士ジャパン0023

その後、「誰もが楽しみつつ、自分達が勝てるようなルール」をチームごとに考え、その特殊ルールで対戦を進めました。

具体的な特殊ルールは下記でした。

  • ディフェンスは全員、ペナルティエリア内で両手が使える
  • ハーフラインを超えられるオフェンスの選手は3人まで
  • ウォーキングサッカー
  • 年齢によって得点が変わる(30代2点、40&50代3点、60代以上4点)
  • ホーム&アウェー方式で、前半と後半で応援するチームが変わる

特殊ルールでの対戦成績は下記です。

チーム名勝ち分け負け順位
北芝FC1101
野武士ジャパン1102
ヒキマップ0023
※得失点差により、1位は北芝FC

最後は、異なるチームと混合でチームを組み、対戦するミックスゲームでリーグ戦を終えました。

参加者からは、「自然に会話が生まれているのが、いいと思った」「相手チームのことを褒めたり、鼓舞している姿が多くみられたのがよかった」などの声が聞かれました。

次回は、10月の開催を予定しています。

写真:鈴木杏奈